sample life story~ある住所不定無色のおはなし~

非売品サンプルのライフストーリー

第5話 料金設定どうしよう問題

便利屋を開業したはいいけど

料金どうしよう!?

 

どっかで修行して独立したわけでもないから

相場がわからない

 

この仕事はいくらあの仕事はいくらってほどの

専門性もバリエーションもない

 

時給が嫌い

 

そもそも仕事を受けて

成果がどれだけ出るかがわからない

 

お客さんが感じた価値を払ってもらう

そんな感じの成功報酬がいいね

 

今の世の中、買い物やサービスを受ける時に

料金を言われて払うというシステムになっているけど

払いたいだけの価値を自分で決めて支払う

ということもあっていいのではないかと

 

いずれそういう時代が来るんじゃないかな

 

というわけでそんな料金システムでスタート

 

社会実験のはじまり~

第4話 心境の変化

よし開業したぞ!

これから誰かに言われる

「手伝って~」は依頼であり

全部俺の仕事だ!!


この感覚ってすごく大事

 

サラリーマン時代とか飲んだくれ時代は

これやったらいくらもらえるのかな~
とか
何時間やってるから時給いくらくらいだな
とか
お金欲しいし残業しとこ
とか

 

もらうことばっかり考えてて

仕事終わったら
なんだこれくらいにしかならないのか

とか

あー疲れたな

とか

感謝も満足も知らない

 

会社に対しては

こんな給料で働いてやってるんだから

むしろ感謝しろ的な

仕事があるのは当たり前で

仕事をやってあげてるという感じ。

 

まぁ会社行くのは当たり前だしね。

子どもの頃からの

朝起きたら学校に行くという流れから

自分には選択の余地はなく

決まった時間に行かなきゃいけないところに通う

という思考停止の自動運転

自動だから何にも氣がつかない。


でも、開業して変わったことは
仕事をいただくということに感謝するようになった。
仕事があることがうれしい。
いただくお金は自分の仕事に対する評価だから

すべて真摯に受け止める。

高くても安くてもうれしい

20代に月給30万で文句言ってたのに
30目前になって月収10万で大喜びみたいな。

へーんなのー

 

仕事がつまんない人はみんな開業したらいいと思うほど

 

でもそれも難しいよね。

うんそれはそう思う。

でもやってみたら簡単かも?

いや簡単とか難しいとかそういう問題か?

 

思うのとやるのとはちょっと違う。

やってみてダメだったらやめていいと思う。

 

そんな感じで生きていけるようになった。

それはこの開業初期ではなくまた先の話だけどね。

 

とにかく仕事は楽しい!!

 

何もできない便利屋だから

10年経った今でも

仕事の依頼とか相談とかめちゃくちゃ不安だし

できるかどうかもわからないけど

なんとかなるもんだし

なんともならないときは仕方ない

誰かが助けてくれたりもするし

そもそもその問題がなくなったりする

とにかくいろいろだ

やってみないとわからない

 

力を出さないように仕事してたサラリーマン時代

仕事が増えそうになったら

さらに手を抜いて

それは俺の仕事じゃないと逃げていた

それって仕事ですか?

 

独立してからはとにかく全力を出すようになった。

できることはなんでもやる!

とはいえ

全力でもたいしたことはできないし

だれでも出来ることを自分なりに精一杯するだけなんだけど

 

そしたらちょっとづつ筋肉ついてきたかな

 

できないことをできるようになることが成長なら

できることばっかりやってるより

できないことにも挑戦するのもいいね

やってればできるようになるから

 

もちろん

できることをさらにできるようにするのも成長

 

いろんな方向から見ましょうね

 

手を抜いて生きるより

精一杯全力で生きるほうが楽しいね

 

とか言いながら

仕事に慣れると手を抜くことを覚えがち

初心を忘れぬように氣をつけましょうね。

第3話 初受注

開業届を出して家に帰ってきたその時

 

飲み仲間の内装屋さんからの電話が鳴った

壁紙はがしと片づけのお手伝いをしてほしいという

 

おぉっと

告知もしてないのに初受注!!

はつじゅちゅう!!

 

それだけではなく

学生時代からお付き合いのある市役所の方からも電話があり

町おこしのイベントを手伝ってほしいという

 

いきなり初日に二件も受注した!!

 

向こうは個人事業主になったことも

すでに便利屋であることも知らない。
そこに発注してるとも思ってない。

でもこっちは勝手に初受注!と喜ぶ

特に報酬の金額は聞いてないし

町おこしイベントはボランティア感があったけど

お金をもらうことよりも仕事をもらうことの喜び

 

必要としてくれて声をかけてもらってすごくうれしかった。

幸先のいいスタート

第2話 ポジティブな無職

個人事業主になるには??

 

開業届けを税務署に出す。

らしい

 

とりあえず屋号っていうのがあったら楽しい

らしい

でもなくてもいいらしい

 

せっかくだから名前つけようってんで考える

 

落語やってた時の名前が粋々亭流朝(すいすいてい りゅうちょう)

カタカナは使いたくない(謎のポリシー)

すいすいを使おう

サービスは日本語でなんだ?

奉仕かな

 

奉仕って漢字だと重いな。

ひらがなだったら三蔵法師みたいにもなるな

ダブルミーニング

(それにしてもやたらカタカナ使うな今の俺)

 

というわけで粋々ほうしにすることにした。

 

税務署に行って開業届けを書く。

名前と住所と職業と屋号を書くだけの紙一枚

職業はサービス業(便利屋とはまだ言ってない)

業務は各種業務代行

あとはちょちょいと青色申告するとかなんとかレ点チェックして提出

かんたんすぎた

 

こんな紙っペラ一枚で個人事業主にレベルアップした。

登録費用もかからない。

独立ってすごい大変なことだと思ってたけど

全然大変じゃないじゃん!!

 

昨日まで無職

生活は何も変わってない

 

でも今は個人事業主!!

 

SNSで開業届け出しました

って言ったら

よっ!社長!!

って言われる。

 

個人だからしゃちょーじゃねーよ

とか言いながら

無職と言われるのとは全然違う。

 

仕事はまだない。

こうしてポジティブな無職は誕生しました。

人生が変わった瞬間

第二の人生のはじまりはじまり~

第1話 軽い気持ちで人生かけてみよう

8年前の今日2013年2月7日

便利屋として粋々ほうしを開業した。

 

なにもできないただの無職

今までやってきたことは

コンビニ弁当の製造工場で現場数ヶ月と事務6年

転職したオフィス家具の営業は3ヶ月でやめた。

居酒屋に入り浸っては会社のグチをいい飲んだくれる日々。

そこで仲良くなった常連さんの経営者や個人事業主の方の人手不足をお手伝い。

 

そのお手伝いもお酒で大しくじりをしてクビになった。

ひとつクビになったら評判がガタ落ちして

入り浸っていた居酒屋では死ぬほどいじめられた。

いいすぎだけどでもそんな感じの8年前の正月

 

ひょんなことから人生の師匠と出会い

今までの話をしていたら

そんなにいろんな人の手伝いできるんだったら

それは立派な事業だよ。

便利屋として開業して個人事業主になったらいいよ。

ということで

おぉそうか!

個人事業主やってみよう。

と軽い気持ちで人生をかけてみよう

 

ここからはじまった人生ストーリーのお話です。

数年でこうなります。

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つづく

 

サンプルライフストーリー~ある住所不定無色のおはなし~

便利屋ブログ開設!

2013年2月に開業した粋々ほうしという便利屋

いろいろあったしこれからもいろいろあると思うので

やっとはじめましたこのブログ

自分が絶対正しいからこうしなさいっていう先生みたいにはなりたくないし

基本的にエンターテインメントな人生を送りたいと思うので

こんな生き方もあるんだなという風に読んでもらいたい

サンプルライフストーリー

非売品サンプルな人生のおはなしをお楽しみください。

略して

さんらいす

たいようとごはんが好きです。